賃貸住宅のエアコンが壊れた時の対応|故障リスクを下げるには?

賃貸住宅のエアコンが壊れた時の対応|故障リスクを下げるには? エアコン

エアコンが壊れたとき、賃貸住宅の場合は住人が負担しなくてもよいケースがほとんどです。

とはいえ、賃貸住宅のエアコンが故障したら、運営会社や大家さんに知らせないといけないため、壊れたときの対応方法を知っておくことがポイントです。

そこで本記事では、賃貸住宅のエアコンが壊れた場合の確認すべきことや対処法、注意点をご紹介します。

そのほか、エアコンが故障するリスクを下げるためのポイントもお伝えします。

修理費用は原則管理会社や大家さんの負担である

賃貸住宅で住むとき、もともとエアコンが備え付けらえているケースがほとんどです。

しかし、備え付けのエアコンの年数が古いと、住んでいる間に故障してしまう可能性があります。

賃貸住宅のエアコンが壊れた際、修理費用は原則運営会社や大家さんが負担することとなっています。

エアコン以外にも、賃貸住宅に備え付けられている設備は、運営会社や大家さんの持ち物となっているので修理費用は貸主負担です。

賃貸住宅のエアコンが故障したかもしれない時に確認すべきこと

 
賃貸住宅のエアコンの故障に備えて、故障が疑われたときに確認すべき点を事前に把握しておきましょう。

ここでは、賃貸住宅のエアコンが壊れたかもしれないときに確認すべきことを5つご紹介します。

リモコンの電池残量を確認する

賃貸住宅のエアコンの故障が疑われるとき、リモコンに不具合がないか確認しましょう。

エアコンの使用期間が長ければ長いほど、リモコンの電池残量が減っている可能性があります。

リモコンの電池を変えるだけで、エアコンを通常通り使えるようになる場合があるので、エアコン本体の故障を疑う前にリモコンをチェックしてみましょう。

室内の設定温度を確認する

エアコンが壊れたかもしれないと思ったとき、室内の設定温度が適切か確認してみてください。

自動運転にしている場合、室内の温度に合わせて設定温度が調整されるので、微風になったり動かなかったりするケースがあります。

そのため、正常に自動運転しているものの、動かないエアコンを見て壊れたと思ってしまう方がいるでしょう。

室外機の状態を確認する

エアコンが壊れた可能性があるとき、室内機だけではなく、室外機もチェックしてみてください。

室外機に周りに障害物があったり直射日光による熱くなっていたりすると、排熱不足で冷風が出にくくなるケースがあります。

冬の場合は、外の気温が低すぎて排水ホースが凍ってしまい、自動的に運転停止となるおそれがあります。

電源やブレーカーを確認する

エアコンが一切動かなくなったときは、電源プラグが抜けていないか確認してみてください。

普段電源プラグを触る機会がなくても、長年挿しっぱなしで緩くなっていたり、何かの拍子に電源プラグが抜けていたりするケースがあります。

エアコンの電源プラグがしっかり挿さっていた場合は、ブレーカーも確認してみましょう。

エアコンは消費電力が多いので、専用回路として分電盤が独立しているケースがほとんどなので、エアコンなどと表記されている部分を見てみてください。

ブレーカーがオンになっている状態でも、1度ブレーカーをオフにしてみてから、再度オンにするとエアコンが使えるようになる可能性があります。

霜取り運転をしていないか

エアコンが動いているのになかなか室温が変わらない場合は、霜取り運転になっているケースがあります。

たとえば、冬で気温が低いのに冷風が送られていたり、送風モードになっていたりすると、霜取り運転になっているか確認しましょう。

そもそも、霜取り運転とは、熱交換器に付着した霜を溶かす機能です。

霜を溶かすときに暖房の温風が用いられるので、エアコンが一時的に停止してしまいます。

エアコンの霜取りは10分ほどで終了することがほとんどですが、霜取り機能を知らない方にとっては壊れたかもしれないと思うでしょう。

20分以上エアコンが停止している場合は、霜取り運転ではなく、ホースやフィルターなど別に原因があるおそれがあります。

賃貸住宅のエアコンが壊れた時の対応

賃貸住宅のエアコンが壊れたとわかったとき、どのような対応をとるべきかわからない方がいるでしょう。

ここでは、賃貸住宅のエアコンが故障したときの対応方法を3つご紹介します。

エアコンの故障原因を確認する

エアコンが壊れたと思ったとき、何が原因で故障したのか明確にすると、運営会社や大家さんにエアコンの故障を説明するときに伝わりやすいです。

何が原因で故障しているのかを運営会社や大家さんが事前に把握しておけば、スムーズに修理作業を依頼して進めてもらえる可能性があります。

ただし、現状が悪化してしまうのを避けるために、エアコンの内部の精密な部分まで調べようとしないほうが安全です。

契約書を確認する

賃貸住宅を契約する際、備え付け設備の修理費用の負担や対応方法について記載されている契約書を提示されるので、内容をあらためて確認してみましょう。

エアコンの修理費用は一般的には貸主負担となりますが、故障した原因が借主にある場合は自分自身で負担しなければいけないケースがあります。

また、対応方法についても記載されているケースがあるので、冷静にスムーズに対応するためにも、事前に確認しておくことがおすすめです。

貸主や管理会社に連絡する

エアコンが故障したときは、まずは管理会社や貸主に連絡しましょう。

賃貸住宅を管理している管理会社や大家さんは、エアコンなどの修理業者と提携しているケースが多いので、連絡すればスムーズに対応してもらえる可能性があります。

また、エアコンの故障を説明する際の連絡先は、契約書や不動産会社からの案内などに記載されている場合が多いです。

万が一の場合に備えて、連絡先をいつでも確認できる場所に記載しておいたり、契約書を手の届きやすい場所で保管したりするとよいでしょう。

賃貸住宅のエアコンが壊れた時の注意点

賃貸住宅のエアコンが壊れたとき、間違った対応をしてしまうと、スムーズに修理を進められなかったり、修理費用が借主負担となったりするおそれがあります。

ここでは、賃貸住宅のエアコンが故障したときの注意点を2つご紹介します。

勝手に修理に出さない

賃貸住宅のエアコンが壊れた際、管理会社や大家さんに連絡せずに、勝手に修理に出さないように注意しましょう。

貸主の提携している修理業者以外だと、修理費用が高くなってしまったりするおそれがあるためです。

とはいえ、貸主は借主が自己負担とするように追及することができなくなっています。

ただし、これは借主がエアコンが壊れたことを貸主に伝えているにも関わらず、修理に対応してもらえない場合などに限ります。

貸主に連絡せず、エアコンが故障したまま放っておいて状態を悪化させてしまうと、修理費用が借主負担となってしまうケースがあります。

そのため、エアコンが故障したとわかったときは、すみやかに運営会社や大家さんに連絡して、自分で勝手に修理に出さないようにしましょう。

残置物は借主負担になる

前の借主が自費で購入したエアコンをそのまま置いて退去した場合、残置物として扱われ、修理費用が現在の借主負担となる可能性があります。

そのため、賃貸住宅を契約する際、設置されているエアコンが備え付けのものか、残置物であるかを確認しておきましょう。

ただし、残置物がある場合は、事前に借主に説明して承認したうえで契約しているケースがほとんどです。

今一度、契約書を確認してみて残置物についての項目があるか確認しておくことがおすすめです。

エアコンの故障リスクを下げる方法

賃貸住宅のエアコンが壊れたとき、修理費用が貸主負担となるとはいえ、故障するリスクを避けたいと思っている方がほとんどでしょう。

ここでは、エアコンが故障するリスクを下げるためのポイントを4つご紹介します。

定期的にメンテナンスを行う

エアコンの故障の原因には、フィルターやエアコン内部の汚れ・ほこりなども含まれます。

そのため、エアコンが故障するリスクを下げるために、定期的に掃除してメンテナンスを行うことが大切です。

掃除する頻度は、2週間に1度のペースが目安です。

エアコンのフィルターの掃除は、掃除機でほこりを吸ったりシャワーで洗い流したりするとよいでしょう。

ただし、エアコンの内部は複雑で扱いが難しいので、専門業者にクリーニングを依頼することがおすすめです。

また、エアコンの定期的なメンテナンスは、故障のリスクを下げられるだけではなく、運転効率が上がるメリットにもつながります。

定期的に稼働させる

エアコンを本格的に使用する夏や冬にいきなり稼働させるのにはなく、それ以外の季節にも慣らし運転をして、定期的に稼働させることがポイントです。

月に数回のペースで慣らし運転することで、急に運転させたことによってエアコンに大きな負担をかけてしまう事態を避けられるでしょう。

また、エアコンを使わない期間が長くなれば長くなるほど、故障リスクが上がってしまうといわれています。

定期的にエアコンを稼働させると、夏や冬の本格的に使用する時期に入る前に、故障に気づける可能性もあります。

適切な温度設定を心がける

適切な温度設定にすることで、エアコンに無駄な負担をかけずに使用できるので、故障する時期を遅らせられる可能性があります。

室内温度と設定温度が違いすぎると、フル稼働して室内温度を上げたり下げたりしようとし、寿命が縮まってしまう原因になるでしょう。

また、適切な設定温度よりも高いまたは低い温度にしたい場合は、エアコンに負担をかけすぎないように、少しずつ温度を近づけることがポイントです。

長時間の稼働を避ける

エアコンに限ったことではないですが、使用時間が長ければ長いほど、電化製品の寿命が縮まる傾向にあります。

エアコンを長時間使い続けると、負荷がかかり続けている状態となり、故障リスクを上げてしまうおそれがあります。

電化製品も休ませることが大切なので、エアコンの利用時間を見直して、定期的に停止時間を設けるとよいでしょう。

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