新しくエアコンを購入する方は、どのような機能が備わっているものがあるか、事前に確認しておきたいポイントなどを知ることが大切です。
本記事では、エアコンを選ぶときのポイントとして、便利な機能や購入する前に確認しておくべきポイントをご紹介します。
そのほか、チェックしておくべき最新機能を備えた2024年おすすめのエアコンもお伝えするので、これからエアコンを購入する方はぜひ参考にしてください。
エアコンを選ぶ際の注目機能は?
まずは、エアコンを選ぶ際に注目したい機能について。
ここでは、注目機能を10個ご紹介します。
フィルターの自動掃除機能
フィルターの自動掃除機能は、エアコンフィルターのホコリや汚れを自動で掃除する機能です。
自分で掃除する手間が省けるだけではなく、フィルターの目詰まりを防げるメリットがあるので、定期的に掃除するのが面倒という方におすすめです。
また、フィルターのホコリや汚れを自動で掃除してもらえれば消費電力も抑えられるので、結果的に省エネにもつながります。
省エネ機能
省エネ機能は、資源エネルギー庁が定めた基準によって、星1つ〜5つの5段階で表記されている機能です。
星の数が多ければ多いほど省エネ効果が期待でき、長期的に使用した場合の電気代に大きな差が生じるので、長期的なランニングコストを抑えたい方に適しています。
空気清浄機能
空気清浄機能は、冷房や暖房をつけながら部屋の空気をきれいにする機能です。
空気中のホコリやウイルス、花粉などをフィルターを通して取り込みます。
また、エアコンのメーカーごとに、独自の空気清浄機能を搭載したものもあるので、エアコンを稼働している間の空気中のホコリなどが気になる方はチェックしてみましょう。
換気機能
換気機能は、エアコンを使いながら屋外の新鮮な空気を室内に取り込み、室内の空気を屋外に排出する機能です。
換気機能を搭載しているエアコンは、室外機に給気ファンが備わっているので、窓を閉め切った状態で換気したい方は給気・換気に対応しているか確認してみましょう。
センサー機能
センサー機能は、部屋から人がいなくなると自動で停止する人感センサーや、壁や床の温度を検知して運転を自動で切り替える温度センサーなどさまざまです。
センサー機能により、エアコンの消し忘れや温度ムラの防止につながります。
また、部屋に人がいない時に停止したり、適切な温度で運転したりすることで、結果的に節電効果も期待できるでしょう。
イオン機能
イオン機能を搭載しているエアコンは、ペットやタバコなどの気になる臭いを抑制します。
そのほか、空気中のウイルスや花粉の活動を抑えたり、エアコン内部にカビを発生しにくくしたりするモデルもあります。
特に、小さいお子さんやペットがいる家庭におすすめです。
冷暖房の能力
冷暖房の能力はkW単位で表記されており、冷房はエアコンが除去できる単位時間あたりの熱量、暖房は加えられる単位時間あたりの熱量を表しています。
冷暖房の能力を確認するときは、適用畳数と合わせてチェックするのがポイントです。
寒い地域に住んでいる方は、一般的なモデルよりも暖房のパワーが大きい寒冷地モデルが適しています。
除湿・加湿機能
除湿・加湿機能は、部屋の湿気を取り除いたり、乾燥した部屋を加湿したりする機能です。
除湿機能は、梅雨などの雨が続く日などに洗濯物を部屋干ししても、生乾きにより嫌な臭いを抑えられます。
また、加湿機能は空気が乾燥しやすい寒い時期に利用すると、暖房をつけていても部屋が乾燥しないようにコントロールが可能です。
タイマー機能
タイマー機能は、指定した時間に運転を自動停止したり、運転を開始したりできる機能です。
入タイマーは運転を自動で開始できるもの、切タイマーは運転を自動で停止できるものです。
入タイマーは快適に目覚められるように起床時間に合わせ、切タイマーはつけっぱなしで寝るのを防ぐために就寝時に設定するとよいでしょう。
タイマー機能を活用すれば、無駄な電力を省けたり、帰宅時間に合わせて部屋を快適な温度にしておいたりできます。
スマホ連動機能
スマホ連動機能は、スマホからエアコンの運転のオン・オフ、モードの切り替え、タイマーの設定などができる機能です。
モデルによっては、外出先からもスマホでエアコンの操作ができるものがあり、帰宅時間に合わせて部屋を快適な温度に設定しておくことが可能です。
また、GoogleアシスタントやAlexaなどと連動できるモデルもあるため、話しかけるだけで簡単に操作したい方に適しています。
【2024年】エアコンの人気メーカー
ここでは、エアコンの人気メーカーを7つご紹介します。
三菱電機
三菱電機は、「霧ヶ峰シリーズ」が大人気のメーカーです。
霧ヶ峰シリーズは、空気清浄機能やセンサー機能などを搭載しながらもコンパクトなモデルや、機能性・デザイン性も優れているモデルがあります。
三菱電機で搭載している高精度赤外線センサーは、360度室内の状況を読み取り、人の動きや居場所に合わせて適切な温度やモードに設定します。
また、搭載されている清潔Vフィルターは、抗菌・撥油・ウイルス抑制の効果が期待でき、フィルターへの油のこびりつきを抑制することが可能です。
ダイキン
ダイキンは総合空調専業企業であり、「うるさらシリーズ」や「risoraシリーズ」などが有名です。
うるさらシリーズは、換気機能やセンサー機能などが備わっているモデルがあり、不快な臭いや湿気などを屋外に排出しながら快適に過ごせます。
「risora」シリーズは、奥行きが185mmとスタイリッシュなデザインで、部屋の温度に合わせて気流を変えられる点が特徴です。
たとえば、部屋全体が温まったら、床や壁など人に直接当たらないように風を送り、足元から温かくなるように工夫されています。
日立
日立は、「白くまくんシリーズ」が有名なメーカーです。
白くまくんシリーズは、熱交換器や室外機を凍結して、霜を溶かすことで油汚れやホコリなどが洗い出せる独自のクリーン機能が特徴です。
クリーン機能により、エアコン内部を清潔に保てるので、フィルターに溜まったホコリなどが室内に排出されるのを防げます。
また「おまかせみはって快眠おやすみ」タイマーは、タイマーにより運転が停止しても、室温が上がったり下がったりしたときに温度を抑えて再運転することが可能です。
パナソニック
パナソニックは、「Eoliaシリーズ」を販売しているメーカーです。
Eoliaシリーズは、換気機能や除湿・加湿機能などを搭載しており、ナノイーX搭載により空気中の有害物質を抑制する効果が期待できます。
換気機能では、ドライ給気制御を採用しているので、寒い冬でも空気が冷たくなりにくく、それと同時に除湿も実現します。
また、ナノイーXにより、エアコン内部のカビ菌を除菌できるので、暖房や冷房を使いときに常にきれいな空気を送ることができるでしょう。
富士通ゼネラル
富士通ゼネラルは、「nocriaシリーズ」が有名なメーカーです。
nocriaシリーズは、ウイルカット・フィルターを採用しており、フィルター上のウイルスや細菌を抑制する効果が期待できます。
温度と速さが異なる2つの気流を用いるハイブリッド気流も採用されているので、家庭に合った快適な空間を実現できるでしょう。
また、熱交換器を55度に加熱する機能では、カビ菌を99%分解・除去、細菌を99%除菌すると報告されています。
東芝
東芝は、「大清快シリーズ」を販売しているメーカーです。
大清快シリーズは、空気清浄機能や無風感空調などを備えたモデルであり、プラズマ空清ユニットにより花粉やPM2.5などを帯電する効果が期待できます。
マジック洗浄熱交換器に吸着した空気中の汚れは、ドレンホースから屋外に自動排出され、空気清浄のみの利用も可能です。
また、冷房運転の場合は、通常の風と無風感ルーバーを通った速度が遅い風がぶつかり合い、風を拡散させて冷たい風を体で感じずに快適な空間を実現できます。
シャープ
シャープは、「R-Fシリーズ」や「R-Dシリーズ」などを販売しているメーカーです。
R-FシリーズやR-Dシリーズは、独自の空気浄化技術であるプラズマクラスター25000を搭載しており、冷暖房を使わないときでもプラズマクラスターの運転が可能です。
また、氷結ドライ機能の搭載により、熱交換器の温度を氷点下まで下げて除湿し、除湿しにくい室温が低いときでもより多くの湿気を取り除けるようになっています。
エアコン本体には無線LANを内蔵しており、クラウドのAIにつながっているので、使用すればするほど使用傾向が記録されます。
エアコンを購入するときの要チェックポイント
ここでは、エアコンを購入するときのポイントを3つご紹介します。
エアコン専用のコンセントがあるか
エアコンを新たに設置する場合、設置場所に専用のコンセントがあるか確認しましょう。
エアコンは多くの電力を消費するので、エアコン専用のコンセントを設置する必要があり、場合によっては漏電ブレーカーを取り付けなければいけません。
新たにエアコン専用のコンセントを取り付ける際、ブレーカーのアンペア数がたりているか確認する必要があります。
エアコンと室外機の設置スペースがあるか
エアコンの設置場所はもちろんですが、室外機の設置スペースがあるかも確認しておきましょう。
エアコンは、一般的に天井や壁から5cmほど離れた場所、かつ吹き出し口の近くに障害物がない場所に設置する必要があります。
また、室外機は、設置スペースが十分にあっても、直射日光が当たらない場所や風通しの良い場所を選ぶことがポイントです。
エアコンを2階に設置する場合、室外機を1階の戸外に置くこともできるので、購入する際にエアコンの設置場所をあらかじめ撮影しておくと、販売店のスタッフに相談できるでしょう。
本体価格以外に費用がかかるか
エアコンを購入する際、本体価格だけではなく、取り付け工事や交換工事、場合によっては電気工事などでそのほかの費用がかかるケースがあります。
エアコンの販売価格のなかに取り付け費用が含まれている場合もありますが、念の為見積もり金額が変動するケースがあるか確認しておくと良いでしょう。
たとえば、エアコンの配管を隠す隠蔽配管を使用した場合や、急遽特殊な固定具が必要になる場合は、追加費用がかかってしまうので把握しておきましょう。
【2024年最新】おすすめエアコン12選
最後に、2024年最新のおすすめのエアコンを適用畳数別にご紹介します。
6〜8畳用のおすすめエアコン3選
6〜8畳用のおすすめのエアコン3選をご紹介します。
三菱電機 MSZ-R2224-W
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三菱電機のMSZ-R2224-Wは、空清機能を備えたコンパクトモデルです。
赤外線センサー「ムーブアイ」が搭載されており、床や壁などの温度から体感温度を想定し、冷やしすぎずあたためすぎない快適な空調を実現します。
また、風を送るときに人に直接当たらないようにするので、エアコンの風により肌が乾燥しやすかったり、体が冷えやすかったりする方におすすめです。
シャープ AY-S22V-W
シャープのAY-S22V-Wは、プラズマクラスター25000やフィルター自動掃除機能などを搭載しているモデルです。
部屋の不快な臭いを抑制する効果が期待できるので、換気をしなくてもエアコンを使いながら快適に過ごしたい方に適しています。
また、フィルター自動掃除機能により、フィルターに付着した汚れを自動でブラシで掻き取りダストボックスに貯めるので、フィルターを掃除する手間が省けます。
東芝 RAS-K221DX-W
東芝のRAS-K221DX-Wは、空気清浄機能や無風感空調、除湿機能、フィルター自動掃除機能などが備わっているモデルです。
プラズマ空気清浄は、細かい汚れに対してUV照射を行い、ウイルスの活動を抑制する効果が期待できるので、特に小さいお子さんがいる家庭におすすめです。
また、オートリスタート機能により、エアコン運転中に停電しても、復帰後に自動的に運転を再開できます。
10〜12畳用のおすすめエアコン3選
10〜12畳用のおすすめのエアコン3選をご紹介します。
シャープ AY-S28V-W
シャープのAY-S28V-Wは、効率的に風を送る構造であるエアロダイナミックフォルムを採用したモデルです。
上下反転ルーパーを搭載しており、冷房は天井に、暖房は足元に向かって送風することができます。
また、プラズマクラスター25000やプラズマクラスターパトロールにより、空気中の有害物質やエアコン内部のカビを抑えられるので、空気中の汚れが気になる方におすすめです。
パナソニック CS-284DJR-W
パナソニックのCS-284DJR-Wは、ナノイーXを搭載したスタンダードモデルです。
ナノイーXや抗エアフィルターにより、冷暖房を使いながら有害物質を除去し、銀イオンをコーティングして菌の増殖を防ぐことができます。
また、エオリアアプリを活用すれば、外出先からスマホでエアコンの操作ができるので、外出時間が長く帰宅したら快適な部屋で過ごせるようにしたい方におすすめです。
東芝 RAS-N361M-W
東芝のRAS-N361M-Wは、基本性能を備えたスタンダードモデルです。
エアコンを停止したあとは、自動乾燥運転によりセルフクリーンが可能なので、水滴が原因でカビが発生するのを防げます。
また、マジック洗浄熱交換器や抗菌エアフィルターを採用しており、エアコンから汚れた風が送られるのを防ぎたい方におすすめです。
14〜18畳用のおすすめエアコン3選
14〜18畳用のおすすめのエアコンを3選ご紹介します。
ダイキン AN404ARP-W
ダイキンのAN404ARP-Wは、除湿量、加湿量、換気量の向上を実現したモデルです。
独自の除湿制御を強化することで、以前よりも除湿量とスピードが20%ほどアップし、湿気が気になる日でも涼しい環境を素早く実現できるように設計されています。
また、加湿能力と給気換気能力が向上して加湿量と換気量がアップしているので、空気の乾燥やこもった空気などが気になる場合におすすめです。
シャープ AY-S40V-W
シャープのAY-S40V-Wは、氷結ドライとコアンダ除湿の2つを組み合わせた新除湿制御機能が特徴のモデルです。
新開発のファンモーターにより、氷結ドライとコアンダ除湿を切り替えながら運転することができ、よりパワフルな除湿で快適な空間を実現します。
また、熱交換器を清潔にする親水性コートを採用しているため、熱交換器の汚れが気になる方におすすめです。
三菱電機 MSZ-R4024S-W
三菱電機のMSZ-R4024S-Wは、窓上の環境を考慮して開発されたコンパクトモデルです。
ハイパワー運転で素早く温度を上げたり下げたりできるものの、自然の心地よい風のゆらぎを再現しているので、体に強い風が当たることを避けたい方に適しています。
また、赤外線センサーにより、人の位置を検知して体を温めすぎたり冷やしすぎたりするのを防ぐことができます。
23〜26畳用のおすすめエアコン3選
23〜26畳用のおすすめのエアコン3選をご紹介します。
東芝 RAS-N712DR-W
東芝のRAS-N712DR-Wは、レーダー搭載で設定温度を自動で調節できる省エネ対応のモデルです。
特許技術取得「無風感空調」や新機能「サーキュレーター」を搭載しており、体では感じない風で快適空間を実現でき、適度な送風や温度ムラを解消できます。
また、プラズマ空気清浄により、運転停止中も空気中に漂うPM2.5Mなどの細かい粒子までつかまえて屋外に排出するので、空気中の汚れが気になる方におすすめです。
パナソニック CS-EX714D2-W
パナソニックのCS-EX714D2-Wは、ナノイーX搭載のフィルター掃除機能付きのコンパクトモデルです。
サーキュレーションモードにより、暖房をつけたときの温度ムラを抑えられるので、寒い冬でも快適に過ごせる空間を実現します。
また、しっとり冷房モードが搭載されており、冷たい風で体に負担をかけることなく涼しく過ごせるので、冷房の風が苦手な方におすすめです。
ダイキン AN714ARP-W
ダイキンのAN714ARP-Wは、運転音低減技術を活用し静かに運転できるモードを搭載したモデルです。
しずかモードを活用することで、従来と同じ加湿量・換気量を維持したまま人が感じる運転音を約10%低減できるので、就寝時や在宅ワークなどに適しています。
また、湿度クリーン運転により室内のカビの成長を抑制でき、梅雨などの湿気が気になる季節でも快適に過ごせるでしょう。