冷房や暖房を使用したときに効率的に室内温度を調整できたり、部屋干しに風を送るときに活用したりとさまざまな活用方法があるサーキュレーターは、人気が高まっている家電製品です。
本記事ではサーキュレーターと扇風機との違いや、サーキュレーターの活用方法、選び方のポイントについて解説します。
合わせてサーキュレーターでおすすめの商品も3つ紹介しているので、購入を考えている方はぜひ参考にしてください。
サーキュレーターとは?
サーキュレーターとは直線的な風を送ることで、効率的に空気を循環させることに特化した家電製品です。
空気を循環させることで室内の温度調整を行えるため、冷暖房を使用する際には節電に繋がります。
持ち運びがしやすく、家のあらゆる場所で使用できるのも魅力のひとつです。
扇風機との違い
サーキュレーターと似た家電製品として挙げられるのが、扇風機です。
見た目も機能も似ていますが、涼しい風を送ることに特化している扇風機に対して、空気を巡らせることを目的としているのがサーキュレーターのため、使用する目的が違います。
扇風機は人が快適に感じる強さで広範囲に風を送れますが、サーキュレーターは風の向きが直線的でパワフルです。
ACモーターとDCモーターの2種類がある
サーキュレーターに使用しているモーターは、ACモーターとDCモーターの2種類に分かれます。
ACモーターは交流電流で動作するためパワーはありますが、回転速度が一定です。
消費する電力が大きい点がデメリットとして挙げられますが、部品のひとつであるブラシを使用していないため、経年劣化しにくかったり本体価格がリーズナブルだったりとメリットもあります。
1時間あたりの消費電力は約1.2円です。
対して直流電流で動作するDCモーターは、細かい風量調整が可能となります。
小型化しやすい点や消費電力を抑えられる点がメリットとして挙げられますが、経年劣化しやすいという特徴があります。
1時間あたりの消費電力は約0.9円です。
サーキュレーターの活用方法
サーキュレーターを上手に活用することで、室内環境を快適にしたり家事の時短に繋がったりします。
効率的に使用できる活用方法をいくつか紹介しているため、ぜひ日常に取り入れてみてください。
これからサーキュレーターを購入する方は活用する場所をイメージしておくと、選びやすくなります。
室内の温度調整
強い風を送り出し空気の巡りを良くすることで、室内の温度を一定にします。
冷房・暖房を使用したときにムラになりやすい室内の温度をサーキュレーターで風を送ることにより、効率よく快適な環境にします。
効率よく温度調整ができると、冷房・暖房を使用した際の省エネにも繋がります。
冷房の使用時は冷たい風が届きにくい方向へサーキュレーターを向け、暖房使用時はエアコン側にサーキュレーターを向けて暖かい風を広げると効果的です。
空気を循環させる
部屋の換気を行いたいときや室内の淀んだ空気を循環させたいときにもサーキュレーターは役立ちます。
室内の匂いが気になるときにも、サーキュレーターを使うことで効率的に換気が可能です。
窓を開けてから外に向けてサーキュレーターの風を送ると効率よく換気できます。
押入れやクローゼットに風を向けておくと、気になる湿気も逃せます。
部屋干しの室内に
雨の日が続くと部屋干しせざるを得ない家庭も増えてくるでしょう。
部屋干しが続くと乾きも遅くなってしまいます。
乾きが遅いことや生乾きの臭いが気になるときに役立つのがサーキュレーターです。
室内の空気をしっかりと循環させることで乾きを早くし、生乾きの臭いも軽減できるようになります。
除湿機と併用したり、首振りできるものを使用したりすることで効率的に活用できるでしょう。
風を送るときには洗濯物に直接あたる向きにします。
サーキュレーターを選ぶポイント
需要が高まっているサーキュレーターは、各社さまざまな製品を発表しています。
種類も豊富なため、家庭にマッチした製品を見つけるのも簡単なことではありません。
ここでは、サーキュレーターの選び方のポイントを8つご紹介します。
- 最新のトレンドで選ぶ
- 部屋の広さに合わせた適応畳数で選ぶ
- 静音性で選ぶ
- 衣類乾燥機能があるかで選ぶ
- タイマー機能で選ぶ
- お手入れのしやすさで選ぶ
- 脱臭・除菌機能で選ぶ
- デザインで選ぶ
使用する場所を決めてから求めている機能性の優先順位をつけておくと選びやすくなります。
選び方のポイントにサーキュレーターの最新トレンドもあるため、ぜひ参考にしてみてください。
最新のトレンドで選ぶ
日々進化する家電製品にもトレンドがあります。
注目されている家電のひとつであるサーキュレーターにも、最新トレンドが存在します。
選び方のポイントとしてトレンドを抑えておくと、より便利に活用できるでしょう。
サーキュレーターの最新トレンドは次の2点です。
羽根の枚数
サーキュレーターの最新トレンドのひとつが「羽根の枚数」です。
直線的でパワフルな風を送ることに特化しているサーキュレーターは、長時間に渡り肌に風をあてていると疲れを感じやすくなります。
しかし羽根の枚数が増えると風も優しくなるため、扇風機と同じような用途で使いやすくなったり風の音が静かになったりとメリットが生まれます。
使用する用途を増やしたいときには、5枚羽根や7枚羽根のサーキュレーターを選ぶと良いでしょう。
分解が可能か
清潔感を重要視する家電製品が増えてきました。
風を室内に送る役割を果たすサーキュレーターも、清潔感を保つ機能が注目されています。
サーキュレーターの最新トレンドとなっているのが「分解が可能であること」です。
分解できるだけではなく、工具を使用せずに簡単に取り外しができ水洗いできるモデルが人気を集めています。
部屋の広さに合わせた適応畳数で選ぶ
サーキュレーターの選び方のポイントとして重要なのが、適応畳数です。
適用畳数に合わないものを選ぶと効果を実感しづらい場合があります。
製品のサイズが大きければ風量がパワフルとも限りません。
パワフルな風量を求めているときには、メーカーが表示している風の到達距離も目安になります。
サーキュレーターを使用する部屋の広さと一致するものが無ければ、表示されている適用畳数が広いものを選びましょう。
静音性で選ぶ
扇風機に比べると音が大きく感じてしまうものがあります。
風の音を抑えたい家庭は選び方のポイントとして、静音性にも着目しましょう。
静音性という項目で表示されている数値が40db以下になると、比較的静かに使用できます。
またDCモーターや静音モード機能が搭載されているものもおすすめです。
静音性が高いので小さなお子様のお昼寝の時にも安心して使用できます。
お子様やペットがいる家庭なら、静音性と共にチャイルドロック機能があると安心です。
衣類乾燥機能があるかで選ぶ
部屋干しの際に便利なのが、衣類乾燥機能です。
サーキュレーターの中にはヒーター機能がついていたり、除湿機タイプだったりすると室内で干している洗濯物も乾きやすくなります。
首振り機能が搭載されていれば、広い範囲に風を送りやすくなるため便利です。
部屋干しが多い家庭は、選び方のポイントとして抑えておきましょう。
タイマー機能で選ぶ
オンオフタイマー機能があると就寝時や外出時に使用するときに便利です。
タイマー設定できる時間は製品によって2~8時間と差があるため、用途に合わせて選ぶ必要があります。
できるだけ短時間で乾かす必要がある部屋干しに使用する場合には、5時間以上のタイマー設定ができるものがおすすめです。
リモコンがあると本体まで移動せずにスイッチのオンオフや風量調整ができるようになります。
最近では音声操作やスマートリモコンなど便利な機能を搭載している製品も登場しています。
お手入れのしやすさで選ぶ
使用を続けているとサーキュレーターの羽根などにつくホコリや汚れが気になってきます。
サーキュレーターの最新トレンドでも触れていますが、工具を使わずに分解できるとお手入れがとてもスムーズです。
ホコリや汚れを溜めたままにしてしまうと、風力にも影響が出てしまうでしょう。
サーキュレーターは背面側にホコリが溜まりやすいため、この部分が取り外せて水洗いできると便利です。
選び方のポイントとして、お手入れのしやすさも抑えておきましょう。
脱臭・除菌機能で選ぶ
室内の空気を清潔に保ちたいと考えている際には、脱臭・除菌機能を持つサーキュレーターがおすすめです。
イオンを風で送ることで、脱臭・抗菌機能があるとされています。
この機能が搭載されているサーキュレーターは本体サイズが大きいものがほとんどのため、オフィス向けの製品が増えてきます。
数は多くありませんが、家庭でも使いやすいサイズのものも増えてきているため、今後注目度が高まる機能です。
生ゴミの臭いやペットの臭いなど、生活臭対策にも活用できます。
デザインで選ぶ
機能性だけではなくデザイン性に力を入れている製品も多く誕生しています。
床や机の上に置くタイプが一般的ですが、壁にかけるタイプにすると室内をすっきりさせたいときに重宝します。
タワータイプのサーキュレーターはスタイリッシュなデザインが好きな方におすすめです。
インテリアに合った色や質感などに注目するのも選び方の大切なポイントです。
おすすめサーキュレーター3選
次におすすめのサーキュレーターを紹介します。
商品のそれぞれのスペックなどについても記載しているため、選び方の参考にしてみてください。
使用する場所や使用目的を明確にしてから選ぶと、マッチした製品を見つけやすくなります。
THREEUP CF-T2356WH
清潔感を保てるようにお手入れのしやすさをコンセプトに作られたTHREEUPのCF-T2356WHは、工具を使用せずに分解できるウォッシャブルサーキュレーターです。
サイズがコンパクトなため、コンセントがあればカウンターやテーブルの上など省スペースの場所にも置けます。
上下・左右どちらの方向にも首振りするため、広範囲に風を送れます。
サイズ | 幅21×奥行18×高さ30cm |
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重量 | 約1.8kg |
適用畳数 | およそ16畳 |
モーター | AC |
オフタイマー | 1・2・4時間 |
1時間あたりの電気代 | 約0.75円/約0.81円 |
アイリスオーヤマ KCF-MKM151-W
商品詳細はこちら
アイリスオーヤマのKCF-MKM151-Wは6段階の風向き調整ができるサーキュレーターです。
ガードの隙間が小さいため指が入りにくく、思わぬ怪我を防げます。
丸いフォルムが圧迫感を与えず、インテリアを邪魔しません。
コンパクトサイズですが、しっかりとパワフルな風を感じられます。
サイズ | 幅24.1×奥行17.7×高さ28.6cm |
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重量 | 約1.1kg |
適用畳数 | およそ8畳 |
モーター | – |
オフタイマー | – |
1時間あたりの電気代 | 約0.72円/約0.75円 |
シャープ PK-18S01-B
商品詳細はこちら
パワフルな風量を保ちながらも運転音を抑えた製品がシャープのPK-18S01-Bです。
上下左右に首振りができるため、室内の空気循環も効率的に行えます。
搭載されているプラズマクラスター機能は、気になる生乾きの臭いにも効果的です。
取り外しも簡単なので、お手入れも簡単にできます。
サイズ | 幅23.5×奥行19.7×高さ32.9cm |
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重量 | 約2.6kg |
適用畳数 | およそ10畳 |
モーター | AC |
オフタイマー | オンオフ共に1~9時間(1時間ごとに設定可能) |
1時間あたりの電気代 | 約0.56円 |