暑い季節、涼しく過ごしたいのはもちろんのこと、電気代もなるべく抑えたいもの。
扇風機なら家電製品のなかでは電気代が安いので、節電しながら涼しく過ごしたい場合におすすめです。
そこで本記事では、扇風機の電気代の目安をはじめ、扇風機の上手な活用方法、併用におすすめのアイテムをご紹介します。
そのほか、ACモーターとDCモーターの違いやおすすめの扇風機もお伝えするので、扇風機の購入を考えている方は、商品選びの参考にしてください。
扇風機の電気代は安い!
暑い夏を涼しく過ごすためのアイテムはエアコンをはじめさまざまなものがありますが、長時間使用したときの電気代が気になりますよね。
扇風機は電気代が安いので、節電しながら涼しく過ごしたい方におすすめです。
ここでは、扇風機の電気代について、風の強さ別に目安をご紹介します。
風の強さが弱(20kw)の場合
風の強さが20kwの場合、1時間0.54円が目安となります。
4時間で2.16円、8時間で4.32円、24時間で12.96円です。
1日8時間30日間使用した場合は129.6円、1日24時間30日間使用した場合は388.8円となります。
エアコンなどのほかの電化製品と併用しても、風の強さが弱だと扇風機の電気代はそこまで影響しないといえるでしょう。
風の強さが中(30kw)の場合
風の強さが30kwの場合、1時間0.81円が目安となります。
4時間で3.24円、8時間で6.48円、24時間で19.44円です。
1日8時間30日間使用した場合は194.4円、1日24時間30日間使用した場合は583.2円となります。
中の風の強さで1日中使用したときでも1か月の電気代が600円弱なので、必要に応じて弱に切り替えながら活用することで1か月の電気代をワンコインに抑えられる可能性があります。
風の強さが強(40kw)の場合
風の強さが40kwの場合、1時間1.08円が目安です。
4時間で4.32円、8時間で8.64円、24時間で25.92円となります。
1日8時間30日間使用した場合は259.2円、1日24時間30日間使用した場合は777.6円です。
強の風の強さで1日中使用しても1か月の電気代は800円弱であり、強でも気兼ねなく使えると思った方がいるのではないでしょうか。
ACモーターとDCモーターの違い
扇風機によっては、ACモーターとDCモーターであるかの違いがあります。
ここでは、ACモーターとDCモーターの違いについて解説します。
ACモーターとは?
ACモーターとは交流のことであり、周期によって電圧が+と−に切り替わり、電流の向きが変化するものです。
家庭で使用しているコンセントは交流電源になり、扇風機を含め一般的な電化製品はAC電源に対応しているものが多いです。
弱・中・強などの風量が何段階かに分かれており、年代関係なく簡単に操作できるでしょう。
DCモーターの扇風機よりもリーズナブルな価格で販売されているケースが多いので、急に必要になったときでも購入しやすいです。
しかし、ACモーターの扇風機は風量を細かく調整できないので、一人ひとりに合った快適な温度に調整するのが難しい場合があります。
たとえば、タイマーなどを使って途中で風量を変更できないので、就寝時などの長時間使用するときは不便に感じる方がいるでしょう。
DCモーターよりも消費電力が高く、使用中の騒音が気になる場合もあります。
DCモーターとは?
DCモーターとは直流のことであり、電圧が一定で電流が一方向にしか流れないものです。
身近なもので直流を用いているものには、バッテリーや乾電池などがあります。
DCモーターの扇風機は、ACモーターの扇風機と異なり、風量を細かく調整できる点がメリットです。
ACモーターの弱よりも弱い風を送ることができる扇風機もあるので、体に負担をかけずに風を送りたい場合に適しています。
ACモーターと比べると消費電力が少ないので、電気代を抑えられる可能性があり、音が静かで就寝時でも使用しやすいです。
ただし、ACモーターの扇風機よりも高い価格で販売されていることが多いので、気軽には購入できないという方もいるでしょう。
ACモーターとDCモーターの電気代の比較
ACモーターとDCモーターの扇風機では、どれくらい電気代が異なるので、比較してみましょう。
ACモーターの場合、1時間で1.08円、8時間で8.64円、24時間で25.92円が目安です。
DCモーターの場合、1時間で0.54円、8時間で4.32円、24時間で12.96円が目安となります。
扇風機を1日24時間30日間使用した場合、ACモーターの扇風機が777.6円、DCモーターの扇風機が388.8円です。
ACモーターとDCモーターでは電気代が2倍ほど異なるので、ランニングコストを抑えたい場合はDCモーターの扇風機がおすすめです。
一方で、ACモーターの扇風機は、初期費用を抑えられるメリットがあるので、購入コストを削減したい場合に適しています。
扇風機の上手な使い方
ただ扇風機を使用するのではなく、設置場所や風を送る向きなどによって、さらに快適に涼しく過ごせる可能性があります。
ここでは、扇風機の上手な使い方を5つご紹介します。
窓の前に置いて室内に風を送る
外が涼しい日は、窓の前に置いて、外の風を室内に送ることがおすすめです。
とくに、夜や早朝は夏でも外のほうが気温が低いケースがあるので、時間帯や外の気温に合わせて扇風機の設置場所を変えるとよいでしょう。
外が涼しい日は、エアコンなどを併用しなくても、扇風機のみで快適に過ごせる可能性があります。
窓の外に向けて熱を逃す
室内の気温が高く、熱がこもっている場合は、扇風機を窓の外に向けて熱を逃すとよいでしょう。
とくに、外出先から帰ってきたときは、室内に熱がこもりがちなので、室内の気温を一旦リセットすることが大切です。
外が涼しい日は、室内の熱を外に逃してある程度気温が下がってから、外の空気を室内に送るようにすることがポイントです。
また、室内に熱がこもった状態で外の空気を室内に入れようとすると、熱い空気が室内で循環するだけなので、快適な気温まで下がるのに時間がかかってしまいます。
天井に向けて空気を循環させる
熱い空気は天井付近に溜まる傾向にあるので、室内全体を快適な気温にするために、扇風機を天井に向けて空気を循環させることがポイントです。
足元は涼しくなっていても、天井付近の気温が高くなっている場合は、立ち上がったときに熱く感じてしまうケースがあります。
屋内全体の空気を循環させることで、気温を一手に保ちやすくなり、家事などで移動する頻度多い方にとっても快適に過ごせるでしょう。
DCモーターの扇風機を使用する
扇風機にはACモーターとDCモーターがありますが、電気代を抑えながら快適に過ごしたい場合はDCモーターがおすすめです。
ACモーターとDCモーターの扇風機の電気代を比較すると、2倍以上異なるケースがあります。
とくに、扇風機の使用頻度が多い家庭では、DCモーターの扇風機を購入したほうが、結果的にランニングコストを抑えられるでしょう。
ただし、ACモーターの扇風機よりも価格が高い傾向にあるので、初期費用を抑えたいか、電気代を抑えたいかを考えておくことがおすすめです。
エアコンと併用する
扇風機の電気代は安いですが、扇風機のみでは乗り越えられないほど、猛暑日が続く場合があります。
その場合は、扇風機とエアコンを同時に使用して、快適に過ごせる空間にすることがポイントです。
エアコンだけではなく扇風機も使用することで、エアコンの設定温度が1度や2度高くても、涼しく過ごせるでしょう。
また、エアコンのみでは、扇風機を併用した場合よりも設定温度を低くしがちなので、自然と電気代が上がってしまう可能性があります。
エアコンの設定温度の1度や2度で電気代を大きく抑えながら、電気代の安い扇風機を併用すると、電気代を抑えながら効率的に涼しくすることが可能です。
エアコンのみでは、風を送れる方向が限られているので、室内の気温にムラができてしまいます。
扇風機とエアコンを併用する場合は、エアコンの向かいの風上や天井に向けるように設置すると、室内全体の空気が循環されます。
電気代を抑えながら快適に過ごす方法
扇風機の使い方だけではなく、そのほかの快適に過ごすための工夫を行うことで、より涼しい空間へと導けるでしょう。
ここでは、電気代を抑制しながら快適に過ごす方法をご紹介します。
カーテンやすだれで直射日光を防ぐ
直射日光が室内に入ってくると、扇風機やエアコンなどを使っていても、気温が上がりやすくなってしまいます。
そのため、カーテンやすだれなどを使って、物理的に直射日光をカットすることがおすすめです。
とくに、エアコンを使うほど気温が高いわけではないものの、扇風機のみで乗り越えるのが難しい場合は、直射日光の侵入を防ぐことで解決できる可能性があります。
除湿機を使う
気温が高いだけではなく雨で湿度も高い場合は、除湿機を活用することがポイントです。
扇風機やエアコンなどと一緒に除湿機も使うと、湿度も下げられるので、より快適な空間となるでしょう。
また、除湿機は、扇風機と同じく電気代が安い電化製品であるので、併用しても電気代が大幅に上がってしまう心配はありません。
雨の日は洗濯物を室内干しするケースがありますが、除湿機のみで乾燥させるよりも、扇風機と併用したほうが乾くまで時間を抑えられます。
電気代削減とともに、家事の時短にもつながります。
サーキュレーターを活用する
サーキュレーターは、扇風機と異なり直線的で強い風を送ることができるので、エアコンとの併用におすすめです。
扇風機との違いとしては、サーキュレーターのほうが羽のサイズが小さく、空気の循環を目的に使用するものです。
大きな羽を使って広範囲に風を送る扇風機に対して、サーキュレーターはパワフルな風を直線的に送ることができます。
しかし、サーキュレーターは空気の循環を目的としており、体に直接風が当たると不快に感じてしまう方がいるでしょう。
サーキュレータを使用する場合は、エアコンや扇風機などの冷風が出る電化製品と併用するのがおすすめです。
でんきちおすすめ扇風機3選
ここでは、数ある扇風機のなかからおすすめの商品を3選ご紹介します。
KOIZUMI KLF30243W
KOIZUMI KLF30243Wは、DCモーター搭載で、風量を8段階で調整できる扇風機です。
タイマー機能が備わっており、1時間・2時間・4時間・6時間から設定できるので、場合に応じて扇風機を自動的に切ったりつけたりしたい場合におすすめです。
また、電気代は1時間あたり0.6円ほどです。
THREEUP CF-T2356WH
THREEUP CF-T2356WHは、節電センサーを搭載したDCモーターの扇風機です。
人の動きを感知して運転のオンオフを自動で行うので、使用する必要がないときは自動で停止し、無駄な電気代を削減できます。
360度自動首振りにより、室内全体に風を送ることができるので、気温のムラを防げるメリットがあります。
また、電気代は1時間あたり0.62円ほどです。
TEKNOS KI-327DC-W
TEKNOS KI-327DC-Wは、微風から強風まで6段階で風量を調節できる扇風機です。
リズム風やおやすみ風機能を搭載しているので、快適に就寝したい方に適しています。
おやすみ風機能は、時間とともに風量を徐々に小さくする機能なので、風が体に当たって起きてしまうという悩みを持つ方にもおすすめです。
また、電気代は1時間あたり0.62円ほどです。