毎日の掃除に欠かせない掃除機は、家庭での使用頻度が高い家電の一つです。
しかし、「どのくらい使えるのか」「寿命が近いのかも」と気になることはありませんか?
この記事では、掃除機の耐用年数から寿命のサイン、そして長く使うためのコツまで詳しくご紹介します。
適切なタイミングでのメンテナンスや買い替えの参考にしてください。
掃除機の平均的な耐用年数は?
掃除機の耐用年数
掃除機の耐用年数は、種類や使用頻度によって大きく異なりますが、一般的な家庭用掃除機の場合、平均的な耐用年数は6~8年程度とされています。
ただし、高級機種では8~10年、コードレス掃除機では4~6年と、機種によって差があります。
使用状況やお手入れ次第でも寿命は大きく変わることがあります。
種類別の耐用年数
現在、掃除機には、ロボットタイプや従来のキャニスター型を含め、様々なタイプの機種があります。
大きく分けると、コードを必要としないバッテリー充電タイプと、コードをコンセントに直接繋いで使うタイプに分かれますが、タイプによって耐用年数が異なります。
コードレス
ロボット掃除機
ロボット掃除機は、主に自動で掃除を行う便利な家電で、多くの場合、充電式のコードレスです。
そのため、耐用年数は他の機種に比べて短く、一般的に約2年とされています。
使用頻度やメンテナンスの状況によって異なりますが、センサーやモーターに負荷がかかるため、長時間の使用や複雑な地形での運転は耐久性に影響を与えることがあるため避けましょう。
定期的なフィルター掃除や、バッテリーの状態管理、使用環境の判断が長持ちの鍵となります。
ハンディ掃除機
ハンディ掃除機は、主に手軽に使用できる小型の掃除機で、こちらもロボット掃除機と同じくコードレスの充電式です。
耐用年数はおおよそ3年から5年程度と言われています。
使用頻度が高いとバッテリーの劣化が早まり、耐用年数が短くなることがあります。
軽量で取り扱いやすい反面、耐久性においてはやや短命となる傾向にあるようです。
特に、モーターや吸引機構のメンテナンスを行うことで、寿命を延ばすことができるでしょう。
スティック型掃除機
スティック型掃除機の耐用年数は約5年から8年です。
このタイプは軽量で使いやすい一方、内部がコンパクトな設計のため、パーツに負荷がかかりやすいです。
吸引力を維持するためには、フィルターやダスト容器の定期的な手入れが欠かせません。
また、コードの管理や充電状況にも注意を払うことで、より長持ちさせることができます。
コードあり
キャニスター型掃除機(紙パック式)
キャニスター型掃除機は、一般的な家庭用掃除機の中でも耐用年数が長く、約6年から10年とされています。
パワフルな吸引力を持つこのタイプは、長期間の使用にも耐える設計がされています。
ただし、使用状況によっては故障することもあるため、定期的なフィルター交換やダストバッグの清掃が重要です。
また、適切なメンテナンスを行うことで、さらに寿命を延ばすことができます。
サイクロン式掃除機
サイクロン式掃除機は、強力な吸引力を持つことが特徴です。
この形式の掃除機の耐用年数は約5年から8年です。
サイクロン式はフィルターの目詰まりが少ないため、吸引力が持続しやすいですが、やはり定期的なメンテナンスは必要です。
ダスト容器の清掃やフィルターのチェックを怠らないことで、より長持ちさせることができます。
掃除機の寿命のサイン
掃除機は日常的に使用する家電ですが、使っているうちに徐々に性能が低下し、寿命が近づくことがあります。
掃除機の寿命を見極めるためには、いくつかのサインに注意を払うことが重要です。
ここでは、掃除機の寿命のサインとして考えられるいくつかのポイントについて詳しく説明します。
吸引力の低下
掃除機の最も重要な性能の一つが吸引力です。
使用しているうちに、吸引力が明らかに弱くなってきたと感じる場合は、寿命のサインかもしれません。
吸引力の低下は、フィルターやダストバッグの詰まり、ホースの障害などが原因となることがありますが、フィルター交換やメンテナンスでそれらに対処しても改善が見られない場合、掃除機自体が劣化している可能性があります。
修理や買い替えを検討するタイミングかもしれません。
特に、ペットの毛や細かなゴミを取り除く力が弱くなると、掃除の効率が大幅に低下します。
異音の発生
掃除機を使用中に異音がする場合も、寿命が近いサインです。
通常の動作音とは異なる音が聞こえるときは、内部部品に問題が生じている可能性があります。
例えば、モーターやベルトが摩耗している、または異物が詰まっているかもしれません。
このような異音が頻繁に発生する場合は、早めに点検や修理を行うことをおすすめします。
電源が入らない
掃除機の電源が入らない場合も、深刻な問題を示している可能性があります。
電源スイッチを押しても反応がない、または途中で電源が落ちてしまうといった症状が見られる場合、内部の故障や回路の問題が考えられます。
このサインは、掃除機が故障している可能性が高く、修理や買い替えを検討する必要があるでしょう。
本体の過熱
掃除機を使用しているときに、本体が異常に熱くなることも注意が必要です。
適度に温かくなることはありますが、過熱はモーターや内部部品に負担をかけているサインです。
保護装置が頻繁に作動することもあります。
過熱が続くと、最終的には故障に繋がる可能性が高いため、使用を中止し、原因を調べることが重要です。
定期的な清掃やフィルターの点検を怠らないことで、過熱のリスクを減らすことができます。
コードの不具合
電源コードありの掃除機の場合、コードの状態も重要なポイントです。
コードに傷や断線が見られる場合、電気の供給が不安定になり、最終的には電源が入らなくなることがあります。
また、コードが頻繁に引っかかるような使い方をしていると、内部の配線に負荷がかかって断線してしまい、故障の原因になることもあります。
コードの状態を定期的に確認し、異常があれば早めに修理や交換を検討しましょう。
バッテリーの劣化(コードレス型)
コードレス掃除機の場合、バッテリーの劣化も大きな問題です。
使用するたびに稼働時間が短くなったり、充電してもすぐに電力が切れてしまう場合は、バッテリーの寿命が近づいているサインです。
多くのコードレス掃除機はバッテリーを交換できる設計になっていますが、劣化が著しい場合は新しい掃除機の購入を考える必要があります。
バッテリーの管理をしっかり行い、過充電を避けることで、寿命を延ばすことが可能です。
掃除機の修理or買い替え?の判断基準
掃除機の修理や買い替えの判断基準は、症状やコストに基づいて考えると良いでしょう。
修理費用が新品の掃除機の購入価格に近い場合は、思い切って買い替えを検討する必要があります。
一方、簡単な部品交換で復活する場合や、愛着がある掃除機であれば、修理を選択するのも良いでしょう。
ただし、製品の故障時に修理ができるようメーカーに義務づけられている部品の保有期間は6年間です。
6年以上使っている掃除機が故障した場合、修理をしたくても、修理用部品がないケースがあるので注意しましょう。
自分のライフスタイルや掃除の頻度に応じて、適切な判断をすることが重要です。
掃除機を長持ちさせる7つのコツ
掃除機は適切なメンテナンスを行うことでその寿命を延ばすことができます。
ここでは、掃除機を長持ちさせるための7つのコツを紹介します。
こまめなゴミ捨て
掃除機を使用した後は、こまめにゴミを捨てることが大切です。
ダストボックスが満杯になると、吸引力が低下し、掃除機のパフォーマンスが悪化します。
ダストボックスは70〜80%を目安に交換しましょう。
満杯になる前の交換でモーターへの負担を軽減することができ、掃除機の寿命を延ばすことに繋がります。
また、ゴミが溜まることで臭いや細菌の繁殖の原因にもなります。
使用後は必ずゴミを捨て、清潔な状態を保つことを心がけましょう。
フィルターのメンテナンス
フィルターは掃除機の性能に大きく影響します。
定期的にフィルターをチェックし、必要に応じて掃除や交換を行いましょう。
フィルターが汚れていると、吸引力が落ちるだけでなく、モーターにも負担がかかります。
一般的には、フィルターは月一回、もしくは数ヶ月ごとに掃除するか、製品によっては年に一度の交換が推奨されています。
メーカー推奨の交換時期を確認し、それを守ることも長持ちさせる秘訣です。
ブラシの手入れ
掃除機のブラシは、特にペットの毛や糸くずなどが絡まりやすい部分です。
ブラシにゴミや髪の毛が絡まったままだと、吸引力が低下するだけでなく、モーターに負担をかける原因にもなります。
使用後はブラシの状態を確認し、定期的に手入れを行って、清潔な状態を保つようにしましょう。
適切な使用方法
掃除機を正しく使用することも、長持ちのためには重要です。
強い力で押し引きするのではなく、軽い力で操作することを心がけましょう。
また、一度に長時間使用することでモーターやその他各パーツに負担がかかります。
極端な使い方は避けましょう。
大きなゴミを吸い込むとダストボックスが一杯になってしまったり、故障の原因にもなります。
可能な限り、大きなゴミは掃除機に吸わせずに事前に拾うようにしましょう。
掃除機が持つ吸引力に応じた動かし方を意識すると、効率的に掃除ができます。
正しい使用方法を守ることで、内部部品への負担を軽減できます。
保管場所の配慮
掃除機を保管する場所も、寿命に影響を与えます。
直射日光や湿気が多い場所での保管は、内部の部品やバッテリーに悪影響を与えることがあります。
乾燥した風通しの良い場所に保管し、直射日光を避けたり温度変化が少ない環境を整えることで、掃除機の劣化を防ぐことができます。
定期的な点検
掃除機の状態を定期的に点検することは、長持ちさせるために欠かせません。
コードやホースに傷やパーツの緩みがないか、フィルターやブラシの状態を確認し、異音や振動の有無をチェック、問題があれば早めに対処しましょう。
定期的な点検を行うことで、予防的なメンテナンスができ、故障を未然に防ぐことができます。
コードの取り扱い
コードありの掃除機を使用する場合、コードの扱いにも注意が必要です。
コードを無理に引っ張ったり、絡ませたりすることは、内部の配線に負担をかけ、故障の原因となることがあります。
使用後はコードを整頓し、きつく巻かず、絡まらないように保管することで、掃除機の寿命を延ばすことができます。
まとめ
家庭用掃除機の耐用年数は平均で6~8年ですが、適切なメンテナンスと使用方法を心がけることで、より長く使用することができます。
異常を感じたら早めに対応し、修理と買い替えを適切に判断することが大切です。
日々のちょっとした心がけで、掃除機を平均耐用年数以上に長持ちさせることもできるでしょう。