テレビの電源が入らなかったり、映像や音質が悪かったりすると、故障の可能性があります。
そこで本記事では、テレビが故障しているときの症状をはじめ、故障したときの対処法をご紹介します。
そのほか、テレビを長持ちさせる方法もお伝えするので、ぜひ参考にしてください。
テレビの寿命はどれくらい?
テレビの寿命は、およそ10年といわれています。
もちろん寿命は使用する頻度や方法によって変化するものの、10年以上使用しているテレビに不具合が出た場合、寿命による故障の可能性が高いです。
故障の場合は、修理より買い替えの検討をおすすめします。
なぜなら、修理メーカーが修理用の部品を保有している期間は8年なので、保有期間を過ぎると部品を集めるのが難しくなるほかテレビの修理費用は決して安くはないからです。
まずは、以下で紹介する故障の症状にあてはまるかどうかと、対処法を試して症状が改善されるかをご自身で確認してみましょう。
それでも改善されない場合は、メーカーや家電量販店のプロに相談してください。
テレビが故障している時の症状7つ
まずは、テレビの故障の症状を7つご紹介します。
電源が入らない
テレビの電源は入りづらい場合、テレビのなかの電源ケーブル、基盤や回路に問題がある可能性があります。
テレビ内部の基盤や回路の劣化による故障は、テレビの寿命がきているといえます。
この症状を放置すれば完全に電源が入らなくなってしまう恐れだけでなく、電源ケーブルをコンセントに差したままにすると、出火する恐れもあるので要注意です。
また、リモコンからの電源操作の場合は、リモコンの電池が切れているケースも考えられます。
そのため、リモコンの電池を入れ替えたり、テレビの主電源から電源を入れてみたりしてください。
勝手に電源が切れる
テレビの電源が勝手に切れるとき、まずはオフタイマーが有効になっていないか、省エネモードが適用されていないかを確認してみましょう。
オフタイマーや省エネモードなどが関係しておらず、まったく電源がつかない場合は、テレビが故障している可能性が高いです。
映像が映らない
テレビの電源を入れても映らない場合は、電源ケーブルやチューナー、バックライトなどの不具合により、故障している可能性が高いです。
問題のある場所を特定するために、電源ケーブルがきちんとコンセントにささっているか、リモコンの電池が切れていないかを確認しましょう。
チューナーが故障していると、電源を入れて受信できるはずのチャンネルに合わせても、映像が映らない可能性があります。
また、見ている途中で映像が急に乱れたり、細くて黒い線が横に入ったりする場合は、液晶パネルの故障を疑いましょう。
映像が明るい・暗い
テレビの映像が通常よりも明るかったり暗かったりする場合は、バックライトや自発光の電力の劣化、液晶パネルの劣化により故障している可能性があるでしょう。
ただし、テレビによっては、部屋の明るさに合わせて自動で調節する機能が備わっているものがあるので、機能が有効になっているか確認してみることがポイントです。
テレビの電源をつけているのに映像が通常よりも暗い場合は、バックライトや自発光の電力の劣化により、暗くなってしまっている可能性があるでしょう。
テレビの設定から彩度や明るさを変えても暗さが改善されない場合は、テレビの寿命が近づいているといえます。
音が出ない・音質が悪い
テレビの音声に雑音が入っていたり、音割れをしていたりする場合は、内蔵されているスピーカーが故障している可能性があります。
また、HDMIケーブルの不具合や劣化や接続不良などにより、映像が映っても音が出ないケースも。
チューナーやセットアップボックスの故障により音が出ないケースもあり、信号を正しく受信できなかったり、機器側で調整できなかったりすることから、音に関わる不具合が発生していると考えられます。
そのほか、操作していないのに音量が変わったり、音が突然聞こえなくなったりする場合も故障を疑ってください。
電源ランプが点滅または通常時と異なる色で点灯している
電源ランプが点滅していたり、通常と異なる色で点灯していたりする場合は、テレビの故障や異常を示している可能性があります。
電源ランプが点滅・点灯する色は、メーカーやモデルによって異なりますが、以下のような意味を持っているケースが多いです。
赤色の点滅 | テレビ本体の不具合 |
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緑色の点滅 | アンテナや配線などの不具合 |
オレンジ色または白色の点灯 | テレビ本体のデータを更新中 |
各メーカーやモデルの電源ランプの点滅・点灯の意味は、メーカーの公式サイトや付属のマニュアルなどでも確認できます。
焼け焦げた臭いがする
テレビから焼け焦げた臭いがする場合、内部の回路で不具合が起こっている可能性があります。
具体的には、電圧がかかり過ぎている、高温になり過ぎて出火している、などの不具合が考えられます。
テレビから出火する恐れもある症状なので、テレビの使用をただちに中止しましょう。
テレビが故障したかもしれない時の対処法
ここでは、テレビの故障した可能性があるときの対処法を5つご紹介します。
これらの対処法を順に試して、本当に故障しているのかどうかや、故障の原因を確認してみてください。
入力切替を行う
テレビの映像が映らないとき、接続されていない入力になっている可能性もあるので、入力切り替えをしてみましょう。
リモコンにある「入力切替」というボタンを押し、入力一覧からテレビまたは地上デジタルを選択すると、映像が映るようになるかもしれません。
再起動する
テレビの入力切替を行っても映像が映らないときは、再起動してみましょう。
軽微な不具合が起きている場合は、再起動で不具合が改善される可能性があります。
コンセントから電源ケーブルを外し、2分ほど時間を置いてから再度挿し込んでみてください。
また、レコーダーと接続している場合は、レコーダーも再起動してみましょう。
配線を確認する
テレビを再起動しても不具合が改善されないときは、配線が正しく挿し込まれていない可能性も考えられるので、配線をチェックしてみましょう。
また、配線に問題がなくても、アンテナケーブル自体が劣化している恐れもあるので、動線が折れたり腐食したりしていないかもあわせて確認してください。
アンテナケーブルの寿命は、一般的に10年ほどであり、もし劣化箇所が見つかったら直ちに新しいものに交換しましょう。
チャンネル設定を確認する
B-CASカードに問題がない場合は、チャンネル設定が正しくできているか確認してみましょう。
特に、テレビの買い替えや包装区域が異なる地域への引っ越しなど、放送局の追加・チャンネル変更があった際、不具合が起こりやすいです。
手順は、下記のとおりです。
① リモコンの「メニュー(ホーム)」ボタンを押す
② テレビ画面に表示される「設定」を選択
③ 「チャンネル設定」を選択
④ 「地上デジタル」を選択
⑤ 居住エリアを設定
⑥「初期スキャン」もしくは「再スキャン」を選択
テレビを長持ちさせる方法
ここでは、テレビを長持ちさせる方法を5つご紹介します。
決して安くはないテレビ。
少しでも長持ちするよう、気を付けていただきたいポイントです。
直射日光が当たらない場所に置く
テレビの内部には、熱に弱い基盤や回路がたくさんあるため、直射日光が当たらない場所に置くのがポイントです。
好ましい場所としては、直射日光が当たらず風通しのよいところがおすすめです。
また、リモコンも同じように、電池の液漏れなどのリスクを防ぐため直射日光を避けて保管しましょう。
定期的に掃除してほこりを取り除く
テレビが故障する原因のひとつとして、ほこりが溜まることが考えられます。
テレビに溜まったほこりは、故障だけではなく、火災の原因にもつながる恐れがあるので、定期的に掃除することが大切です。
また、テレビの内部にほこりが溜まると、熱がこもりやすくなり、直射日光が当たらない場所でも高温になる恐れがあります。
少なくとも月1回を目安に、モップなどを使って取り除きましょう。
長時間つけっぱなしにしない
どのテレビにも寿命が存在し、視聴時間が長ければ長いほど、寿命が短くなる傾向にあります。
そのため、視聴していないときはテレビをつけっぱなしにせず、こまめに消す習慣を身につけるのがポイントです。
保護フィルムやカバーをつける
テレビの液晶パネルに衝撃が加わると、映像に関わる機能に不具合が生じる恐れがあります。
そのため、衝撃からテレビを守るために、保護フィルムやカバーをあらかじめつけておくことがおすすめです。
湿度が高いところに置かない
テレビの内部は、熱だけではなく湿気にも弱い傾向にあります。
直射日光が当たらない場所、かつ湿度が低い場所に設置することがポイントです。
特に、雨が入り込みやすかったり、結露が溜まりやすかったりする窓付近は、テレビの設置場所には適していません。