洗濯機の付け方を正しく把握していれば、自分でも取り付けることが可能です。
しかし、自分で洗濯機を取り付けると、サイズが合わず設置できない、水漏れするなどのトラブルにつながる恐れがあります。
本記事では、洗濯機を自分で取り付ける方法や設置する際のポイントをご紹介します。
そのほか、業者に依頼すべきケースや費用の目安もお伝えするので、洗濯機の購入を検討している方はぜひ参考にしてください。
冷蔵庫を自分で取り付ける方法
冷蔵庫は、正しい手順を踏めば自分で取り付けることが可能です。
ここでは、冷蔵庫を自分で取り付ける方法を4つのステップに分けてご紹介します。
1.電源プラグとアース線を取り付ける
まずは、電気プラグをコンセントに取り付けます。
アース線とは、洗濯機から伸びている緑色や黄色の細い線のことです。
漏電を地面に流し関電を防ぐ役割があります。
アース線を取り付ける際、取り付け場所のカバーを開けて、中のプレートを押さえているプラスネジを緩めましょう。
プレートが浮いたら、プレートの中の穴にアース線の先を差し込みます。
ネジを締めてカバーを戻したら、アース線の取り付けは完了です。
2.排水口に排水ホースを取り付ける
排水ホースを排水口に取り付ける際、排水口にある排水エルボを外してから、排水ホースと排水エルボをつなぎます。
排水エルボを排水口に戻せば、排水ホースの取り付けは完了です。
排水ホースの取り付けが甘いと感じる場合は、つなぎ目から水漏れするのを防ぐために、ビニールテープなどで補強したり、結束バンドで固定したりするといいでしょう。
3.給水ホースを取り付ける
給水ホースを取り付ける際、蛇口側から取り付けていきます。
次に、洗濯機本体にも給水ホースを取り付けられたら完了です。
給水ホースの長さが足りない場合は、延長用の給水ホースを取り付けましょう。
また、給水ホースの長さに余裕がない場合は、地震や何らかの拍子に外れてしまうケースがあります。
蛇口に止水機能がついていれば水が出てしまう心配はありませんが、止水機能のない蛇口の場合は止水機能がついているニップルを取り付けるのがおすすめです。
4.試運転する
洗濯機の取り付けが完了したら、試しに運転させてみましょう。
試運転する際、排水ホースや給水ホース周りで水漏れが生じていないか確認するのがポイントです。
洗濯機を自分で設置する時のポイント
洗濯機を自分で取り付けるとき、事前に確認しておくべき点がいくつかあります。
ここでは、自分で洗濯機を設置するときのポイントを6つご紹介します。
洗濯機の搬入経路を確認する
洗濯機を購入する前に、事前に搬入経路を確認しておきましょう。
搬入経路とは、ドアや窓の入り口だけではなく、設置する場所までの経路を指します。
設置場所に洗濯機が入るサイズであっても、ドアを通らないサイズであったり、角を曲がるときに洗濯機がぶつかって入らなかったりすると、返品しなくてはいけなくなります。
搬入経路を確認するときは、まず購入したいと思っている洗濯機のサイズをチェックしましょう。
次に、洗濯機を設置場所まで運ぶ経路の幅を確認し、洗濯機のサイズと比較して運搬することができるかリサーチします。
マンションの場合は玄関ドアや窓の幅だけではなく、エレベーターや階段の幅、2階に設置する場合は階段の手すり部分なども考慮する必要があります。
余裕を持って搬入できるように、洗濯機の本体のサイズより10cm以上の余裕があるかを参考にするといいでしょう。
また、螺旋階段や手すり付き階段は、実際の階段の幅よりも搬入時に動きが制限されてしまいます。
手すりよりも上に持ち上げて搬入すれば問題ありませんが、洗濯機を持ち上げられる人材や人数が必要です。
玄関ドアから洗濯機が入らない場合は、窓の面積が大きい2階のベランダから搬入するケースがあります。
その場合は、クレーンなどを使わなくてはいけないので、通常の運搬費用よりも高くなる傾向にあります。
洗濯機の設置スペースを確保する
洗濯機を設置場所まで運べたものの、設置スペースにサイズが合わないというケースがあるでしょう。
一般的には、洗濯機を設置する際、防水パンの上に洗濯機を置きます。
防水パンと洗濯機のサイズが合っていないと、洗濯機の設置場所が不安定になり、地震などで転倒してしまう恐れがあります。
防水パンのサイズは、幅640mm×奥行き640mm・幅740mm×奥行き640mm・幅800mm×奥行き640mmのものが一般的です。
しかし、近年の洗濯機は、一般的な規格の防水パンに合わないケースがあり、特にドラム式洗濯機の場合は規格に合わない商品が多い傾向にあります。
また、ドラム式洗濯機を購入する場合は、ドアが左向きか右向きか開く方向もチェックしておきましょう。
ドアを開けたときに、ドアが壁などにぶつからないかも事前にチェックしておくことが大切です。
蛇口の形状を確認する
洗濯機を設置する際、蛇口の形状が対応しておらず、取り付けられないというケースがあります。
そのため、洗濯機を購入する前に、備え付けられている蛇口の形状と洗濯機の規格が合っているか確認することがポイントです。
シャープやパナソニックなどの洗濯機の代表的なメーカーは、公式サイトに洗濯機の説明について対応している蛇口の形状を掲載しています。
購入を検討している洗濯機の規格と合っているか、公式サイトで型番を検索して確認してみるといいでしょう。
設置場所が安定しているか確認する
洗濯機を取り付ける際、毎日安全に使えるようにするために、設置場所が安定しているかチェックしておきましょう。
洗濯機は、洗うときや脱水するときに大きく振動するので、設置場所が不安定だと転倒のリスクが高まってしまいます。
具体的には、設置場所がガタガタしていないか、タイル床などで滑りやすくなっていないかなどのポイントに着目してみましょう。
設置場所の床が水平であるか調べる際、測定器を活用するのがおすすめです。
洗濯機のモデルのなかには、水平器が備えられているものもあり、簡単に設置場所が水平であるかを調べられます。
排水口に排水エルボが付いているか確認する
排水エルボとは、L字型の形状をした防水パンの排水口についている部品です。
物件によっては排水エルボが取り付けられていない場合があるので、事前にチェックしておくことで家主や管理会社に相談ができます。
排水エルボがない場合は、ホームセンターなどで購入することも可能です。
また、排水エルボは、排水ホースと排水口がつながっている部分の角度を地面と平行に曲げる役割があります。
排水ホースが潰れるのを防止できますが、排水エルボがない状態だと排水ホースがスペース内に収まらずに潰れてしまいます。
排水口と排水ホースの位置を確認する
排水ホースを取り付ける際、長さに余裕があるものを設置するのがおすすめです。
排水口の位置を確認して、長さが十分に足りるか、長い排水ホースを設置するスペースがあるかなどのポイントに着目しましょう。
一般的には、洗濯機と防水パンの間に排水ホースを設置します。
そのため、洗濯機の下に排水ホースを設置できるスペースがあると安心です。
万が一、排水ホースを設置できるスペースがない場合は、排水ホースが潰れて水漏れを起こす恐れがあるので、洗濯機用かさ上げ台などを活用するといいでしょう。
洗濯機を自分で取り付けた場合に起こり得るトラブル
洗濯機を自分で設置する際、正しい付け方で取り付けなければ、さまざまなトラブルに発展する恐れがあります。
ここでは、洗濯機を自分で取り付けるときに起こり得るトラブルを5つご紹介します。
搬入時に水漏れする
旧居で使っていた洗濯機をそのまま新居で使う場合は、新居に搬入するときに水漏れを起こす可能性があります。
洗濯機の取り外し方は、取り付け方の逆の手順で行えばいいのですが、水抜きをしてから取り外すのがポイントです。
水抜きをせずにそのまま搬入すると、洗濯機のなかに溜まっていた水が外に漏れてしまう恐れがあります。
洗濯機の水抜きは、30分〜1時間ほどで終わるのが一般的です。
洗濯機が設置スペースに収まらない
設置場所を正確に採寸せずに洗濯機を購入すると、設置スペースに収まらず、返品しなければいけなくなってしまうケースがあります。
搬入経路の幅に問題がなくても、設置する場所を十分に確保しておかなければ、洗濯機の設置は難しくなってしまいます。
洗濯機の適切なサイズを把握するためにも、設置する場所を細かく正確に採寸しましょう。
防水パンと洗濯機のサイズが合わない
設置場所の採寸を行うとき、防水パンのサイズを把握しておらず、洗濯機が収まらないというケースがあります。
防水パンのサイズに合っていない洗濯機を使用すると、洗濯機の足が安定せず、洗ったり脱水したりする際に振動でガタガタと異音が生じる場合があります。
洗濯機の異音は、アパートやマンション、集合住宅の場合だと近所トラブルに発展してしまう恐れもあるでしょう。
異音を防止するためにも、防水パンのサイズに合った洗濯機を選ぶのがポイントです。
排水ホースの取り付けが甘い
排水ホースを自分で取り付ける場合、設置場所が狭くて十分にはめ込めておらず、取り付けが甘かったというケースがあります。
そのほか、排水ホースが潰れていたり、排水ホースが立ち上がっていたりすると、排水がうまくできなくなる場合があります。
排水ホースを取り付ける際、しっかり取り付けられているか試運転で確認し、甘ければビニールテープでさらに固定するなど工夫するといいでしょう。
アース線が繋げられない
洗濯機を自分で設置する際、アース線が短い、アース線をつなげるコンセントがない、などの理由からつなげられないケースがあります。
アース線の取り付けは、感電を防止するためにも洗濯機以外の家電製品でも推奨されています。
アース線を差し込むコンセントがない場合は、電気工事士の資格を持った専門業者に依頼しなくてはいけません。
洗濯機の設置を業者に依頼すべきケースとは?
洗濯機の設置は、自分で行わずに業者に任せると安心です。
特に、間違った設置方法による水漏れや異音が不安、1人で洗濯機を搬入したり設置したりするのが難しい、という方は業者に任せるのがおすすめです。
万が一、業者に依頼して設置後にトラブルが発生しても、アフターサポートとしてすぐに対応してくれるケースもあります。
また、水漏れや異音は、隣人とのトラブルに発展する恐れがあるので、アパートやマンションに住んでいる方も業者に依頼すると安心です。
洗濯機の設置を業者に依頼した場合の相場は?
業者に洗濯機の設置の依頼を検討している方は、事前に費用の相場を把握しておきましょう。
ここでは、洗濯機の取り付けを業者に依頼したときの相場について、購入先の店舗に依頼した場合と、引っ越し業者に依頼した場合の費用をご紹介します。
購入先の店舗に依頼する場合
洗濯機の購入先の店舗に依頼する場合は、数千円〜10,000円ほどが相場です。
ドラム式洗濯機を設置すると、幅があるので3,000円〜6,000円ほどが相場となります。
また、洗濯機を設置する場所が2階以上になると、人件費がかかったりクレーンを用いたりするので、その分追加費用が加算されるケースがあります。
また、洗濯機を設置する場所が3階や4階以上になると、それだけ労力がかかります。
クレーンを使って洗濯機を搬入する場合は、20,000円〜50,000円ほどが相場です。
引っ越し業者に依頼する場合
引っ越し業者に洗濯機の設置までを依頼する場合は、20,000円〜50,000円ほどが相場となります。
場合によっては、かさ上げやジョイントの設置などで、追加費用がかかってしまうケースがあるでしょう。
また、引っ越し業者は3月〜4月にかけて繁忙期なので、通常よりも価格が高く設定されていると考えられます。